2025年卒大学生・大学院生の就職活動が早くも中盤戦に突入した。
リクルートの就職・採用関連の研究機関「就職みらい研究所」が2024年3月14日に発表した「就職プロセス調査(2025年卒)『2024年3月1日時点内定状況』」によると、3月1日時点での内定率が40.3%と、現行の就活スケジュールになった2017年以降で最多となった。
焦らずに就活を進めるにはどうしたらよいか。同研究所所長の栗田貴祥所長にアドバイスを聞いた。
理系猛ダッシュ、早くも内定率5割近くに
就職みらい研究所の調査(2024年3月1日~3月8日)は、2025年卒業予定の大学生(1720人)と大学院生(550人)の合計2270人が対象。
3月1日現在の内定率(大学生のみ)は40.3%(前年比10.0%増)と、現行ルールになってから最高になった【図表1】。
理系47.8%(前年比12.5%増)と、文系が36.8%(前年比8.5%増)よりスタートが早い。また、男性が43.4%(前年比13.2%増)と、女性37.0%(前年比6.6%増)を上回っている。
内定取得企業数の平均は2.0社(前年は1.6社)。2社以上から獲得した人が約半数(48.2%、前年は35.8%)に達した【図表2】。
スタートダッシュの早さを反映して、進路確定率も24.3%(前年比7.5%増)と過去最高になっている。
そのうえ、就職活動の動きが全般的に早くなっている。
2024年2月中に個別企業の説明会・セミナーに参加した人が32.8%(前年は32.7%)。また、3月中に予定している人は36.1%(前年は38.6%)だ【図表3】。
2月中に面接選考(最終面接を含む)を受けた人が53.6%(前年は51.1%)。また、3月中に予定している人が69.1%(前年は70.7%)といった案配だ【図表4】。