企業で始まった若手が年長者を教育する「リバースメンタリング」 なぜウィンウィンな制度なのか(2)/第一生命経済研究所・福澤涼子さん

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TVドラマ『不適切にもほどがある』に学ぶ世代交流

――そもそも職場がフラットで、世代を問わず、何でも言い合える雰囲気があれば、リバースメンタリングも必要ないわけですよね。

福澤涼子さん 本当にそのとおりです。私は最近、昭和61年(1986年)から令和の現代にタイムスリップした男性が、「セクハラ」「パワハラ」言動を連発するコメディードラマ『不適切にもほどがある』(TBS系、主演:阿部サダヲさん)にハマって毎週見ています。

昭和では当たり前だった発言や考え方が、現代では「不適切すぎる」と問題視される世代ギャップが新鮮な驚きです。昭和の時代、みんなこんなにも包み隠さず、ズケズケとものを言い合っていたのでしょうか。

昔と現代、それぞれの時代の良さもあるでしょう。世代が違うこと。そこに着目すると、すごく面白いです。主人公の阿部サダヲさんは、令和に来て、たくさん学んでいます。人は何歳になっても学ぶことができるのです。

若い世代も、職場のシニアの方々がこういう時代を生きてきたことを理解して、「違いから学び取る」と職場がどんどん楽しくなると思います。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)



【プロフィール】
福澤 涼子(ふくざわ・りょうこ)
第一生命経済研究所ライフデザイン研究部研究員、慶応義塾大学SFC研究所上席所員

2011年立命館大学産業社会学部卒、インテリジェンス(現・パーソルキャリア)入社、2020年慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、同大学SFC研究所入所、2020年リアルミー入社、2022年第一生命経済研究所入社。
研究分野:育児、家族、住まい(特にシェアハウス)、ワーキングマザーの雇用。最近の研究テーマは、シェアハウスでの育児、ママ友・パパ友などの育児ネットワークなど。5歳の娘の母として子育てと仕事に奮闘中。

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