プロ野球DeNA、巨人で投手として活躍した井納翔一氏(37)が2024年3月17日に公開された元巨人・高橋尚成氏(48)のユーチューブチャンネルに出演し、フリーエージェント(FA)でDeNAから巨人に移籍した裏舞台を明かした。
井納氏は上武大学、NTT東日本を経て、12年ドラフト3位でDeNAに入団。DeNAでは先発ローテーションの一角として活躍し、8年間で50勝を記録。20年オフにFA権を行使し、巨人と2年契約を結んで入団した。
「ヤクルトが金銭的には一番上でジャイアンツ、ベイスターズだった」
移籍後の井納氏は開幕ローテーションに入るも、投球に精彩を欠き、4月に出場登録選手を抹消され2軍落ち。移籍1年目はわずか5試合の登板にとどまり1敗だった。2年目は7試合に登板して1勝に終わった。契約最終年の22年オフに現役を引退し、現在はジャイアンツアカデミーの講師を務めている。
高橋尚成氏のユーチューブチャンネルに出演した井納氏によると、FA宣言後にオファーがあったのは巨人とヤクルト。これに残留を要望したDeNAが加わり、3球団による「争奪戦」になったという。
井納氏は「FA取った時に来ていただいたのが、ジャイアンツとヤクルト」と前置きし、それぞれ提示された条件面に言及した。
井納氏は「ヤクルトが金銭的には一番上でジャイアンツ、ベイスターズ(の順番)だった」と明かし、
「金額じゃないなと思って。その時ヤクルトが2年連続最下位で『まさか優勝はな』と思ってた。そうなったら巨人の強いところで挑戦したいと。そこからヤクルトが2連覇して『マジか』となって」
と当時を振り返った。
ちなみに、3球団に提示された契約金の開きは2000万円から3000万円ほどあったという。当時のスポーツ紙の報道によると、井納氏はFA移籍の際、巨人と年俸1億円(金額は推定)の2年契約を結んだという。