コロナ禍以降の減便から戻さない傾向
半面、小林氏は減便ダイヤがそのままという鉄道会社もあると指摘する。
「典型例がJR東日本です。とくに山手線は、平日昼間の5分間隔を変えようとせず、利用者の増加に対応していません。その他の路線でも、コロナ禍以降の減便からもとに戻さない傾向があります」
今回を含め、鉄道各社のダイヤ改正は3月中旬に行われることが多い。その理由を聞いてみた。
小林氏は、「ダイヤ改正は3月の第2・第3土曜に行われることが多い」と説明。土曜日をダイヤ改正の起点日にすれば、日曜を挟むため、再び通勤・通学客が増える月曜日まで猶予があり、ダイヤが変わったことの周知徹底が進むという利点があるという。続けて、
「3月は年度の終わりの月なので、『○○年度末までに』という鉄道会社の計画を達成するのにちょうどいい。学校が春休みだから、というのもありそうですね」
と話した。
(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)