大リーグのロサンゼルス・ドジャース対韓国プロ野球キウム・ヒーローズの練習試合をめぐり、韓国のプロ野球ファンから不満の声が続出している。韓国ポータルサイト「MSN.com」(WEB版)が2024年3月17日に報じた。
「なぜかスタジアムのいたるところに空席がかなり多く見受けられた」
大谷翔平選手(29)が所属するロサンゼルス・ドジャースは2024年3月17日に韓国・ソウルの高尺スカイドームで、キウム・ヒーローズと練習試合を行い、14-3で快勝した。大谷は「2番DH」で先発出場し、2打数無安打。第1、第2打席ともに空振り三振に倒れ、第3打席は代代を送られた。
野球が盛んな韓国では、多くの選手が大リーグでプレーしており、大谷の人気は非常に高い。練習試合とはいえ、地元チームとの対戦は多くのファンの関心を集めた。
「MSN.com」によると、17日の試合のチケットは完売したというが、試合開始直後はスタンドの空席が目立ったという。
記事では「チケットが完売したと言われるこの試合は17日午後12時から始まったが、なぜかスタジアムのいたるところに空席がかなり多く見受けられた」と指摘し、「観客は試合開始時間よりずっと前にスタジアムに行ったにもかかわらず、入場が間に合わなかった」とした。
観客が試合前に入場できなかった要因として、入場の際の米韓のセキュリティ検査の相違を挙げた。
「まだ並んでいるのに大谷の打席が2回も通り過ぎた」
記事によると、「大リーグは韓国よりもセキュリティ検査が徹底しており外部飲食物の持ち込み禁止規定によりバッグの検査を徹底し、銃器事故を防止するために身体検査も徹底する」と説明し、次のように解説した。
「試合開始までに入場できなかった理由としてファンの安易なマインドを指摘する声もある。大リーグ式のセキュリティを行うため、入場3時間30分前には到着しなければならないという事前告知があったにもかかわらず、韓国プロ野球を基準にして入場しようとしたことが問題だという指摘もある」
チケットを購入して会場に駆けつけたにもかかわらず、大谷の第1打席、第2打席を見逃したファンはSNSで不満を爆発させたという。
Xでは「入場セキュリティを必要以上に厳重にしすぎて列が長くなっている」「システムエラーが続いて入場できない」「35万ウォン(約3万9000円)払ってチケットを買ったのに大谷の打席が見れないのはおかしい」「まだ並んでいるのに大谷の打席が2回も通り過ぎた」などの声が寄せられたという。
「MSN.com」によると、この日の試合チケットは1階テーブル席の35万ウォンが最高価格で、2階のテーブル席が30万ウォン(約3万3000円)。内野指定席は等級によって20万ウォン(約2万2000円)~25万ウォン(約2万8000円)で、外野指定席は位置によって6万ウォン(約6700円)~9万ウォン(約1万円)の間だったという。