高速道路では1回30分しか充電できない
「EV自体の理由」もある。「EV購入層が全体的に買って、一巡してしまった」点だ。修理費がガソリン車やHVより割高、充電スポットのインフラが整っていないという問題もある。
日本の場合、高速道路では1回30分しか充電できない。鈴木氏は「何度も充電する必要があると、パーキングエリア(PA)の各駅停車になってしまう」と例える。米テスラのEVは、日本のPAでは最大の持ち味である急速充電ができない。高速道路を一度降りて、テスラの充電スポット「スーパーチャージャー」に移動する必要があるという。
鈴木氏は、日本でEVが流行っていない理由に、国産HVの燃費の良さを挙げる。ゆえに、「地球環境への対応などのためにガソリン車をEVに置き換えることは、そもそも不要だった」。一方で欧米は、レンタカー会社がEVに置き換える需要があったのだ。