中国、米国、韓国、東南アジアで需要増
2020年以降のラム肉の出荷量について、三橋氏は、「パンデミックの影響で人手不足が深刻化し、オーストラリア現地の生産稼働率が激減したことで需要と供給のバランスが崩れました。中国や米国をはじめ、以前は需要がなかったがここ数年は日本の1.5倍の輸入量に増加している韓国や、東南アジアからの羊肉の需要が年々増えていることが近年の価格競争に影響していると言えます」と言う。
「飲食店が仕入れるラム肉の価格はこれ以上値上げすることは考えにくいでしょう。高過ぎるとどの市場も買わなくなるからです。逆にこれからは、日本人やインバウンド観光客が積極的にラム肉を消費することで、輸入量が増えて結果的に価格が下がる可能性は十分にあると考えます」
このように説明した。