巨人の阿部慎之助監督が2024年シーズンの開幕オーダーに言及し、プロ2年目の門脇誠を3番で起用する方針であることが報じられた。そのポテンシャルとは。
打線のつながりを重視 「4番」岡本和真、「5番」坂本勇人で勝負
ドラフト4位で入団した23年シーズンは、126試合出場で打率.263、3本塁打、21打点、11盗塁をマーク。
シーズン終盤には長年遊撃を守り続けていた坂本勇人を押しのけるかたちで、遊撃のレギュラーをつかんだ。
今年から就任した阿部監督は坂本、岡本和真とともに24年シーズンの「定位置確約」を明言。野球に取り組むストイックな姿勢も評価され、首脳陣の信頼は厚い。
門脇は、23年シーズンは「8番」でのスタメン出場が最も多く49試合、「2番」が26試合で続く。クリーンアップで出場したことは1試合もなかった。
だが、打線のつながりを重視する阿部監督のもとで、24年シーズンは打順の入れ替えを敢行する。23年シーズンには3度目の本塁打王を獲得した岡本和真が勝負を避けられないためには、後を打つ「5番」打者が重要になる。
そこで、坂本勇人が「5番」に据え、「3番」は小技ができる門脇を入れて攻撃のバリエーションを増やす。門脇はここまでの対外試合11試合で6試合に3番で起用している。
長打力を考えると、門脇の3番は迫力不足か
「3番」門脇のポテンシャルはどうか――。
スポーツ紙デスクは
「阿部監督の意図は理解できますが、長打力を考えると門脇の3番は迫力不足が否めない。チャンスメーカーとして1、2番に置いた方が、俊足を生かした積極果敢なプレースタイルが生きると思います。3番の重圧を背負い込んで気負わなければいいのですが...」
と不安を口にする。
若手成長株として注目される秋広優人の状態が上がらず、即戦力として期待されるドラフト3位の佐々木俊輔はオープン戦で打撃好調だが、負担が少ない打順で打たせたいというチーム事情もあるのだろう。
門脇は「3番・遊撃」で機能するか。(中町顕吾)