放映権は米国でも高騰
岩田氏は「スポーツ放映権は日本向けに限らず米国でも高騰しており、新たな解決策が模索されている状況です」と指摘した。では、大谷選手の試合中継はどうなるだろう。
「現時点では日本で大谷フィーバーが続いており、この超人気ぶりが続く限り、民放テレビ各局がNHKのBS放送と並列で巨額の放映権料を投じて、ドジャース公式戦の地上波中継を生中継する価値は大いにあります」
大谷選手ほどの「キラーコンテンツ」は、他に数えるほどしかない。「この先少なくとも数年は、放映権料が高くても(テレビ局は)喜んで支払うのではないでしょうか」というのが、岩田氏の見解だ。
大谷選手の試合が地上波で見られなくなるか否かは、日本のテレビ局の「懐事情」が関係してきそうだ。「『放映権料という投資が視聴率と広告料というリターンに見合うか』を、どのように考えるかにかかっています」。