大谷翔平、妻公開でまたワイドショー占拠 これは果たして「大谷ハラスメント」なのか

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   大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が2024年3月15日(日本時間)、インスタグラムのストーリーズで女性との2ショットを公開。その後、ドジャースのX公式アカウントが同写真を掲載し、大谷選手とその妻であると同写真について解説したため、SNSでは祝福の声が相次いでいる。

   一連の動きをマスコミは大々的に取り上げた。朝の情報番組「グッドモーニング」(テレビ朝日系)はドジャースのXに掲載された同写真について同局の斎藤ちはるアナウンサーが「大谷選手に1人の女性が寄り添っています」と紹介。また、夕方の情報番組「Nスタ」は、大谷選手と妻が韓国入りする様子を報じるなど、各情報番組は大谷一色といった状態だ。

   これらの動きに対しては「お似合いのお二人なのでおめでとうございます」といった肯定的な声がSNSに上がる一方、「大谷選手嫌いじゃないのに、メディアの『大谷ハラスメント』にうんざり」と、少々騒ぎすぎではないかとの声も上がっている。こういった状況をどう理解すればいいのか。ITジャーナリストの井上トシユキ氏に読み解いてもらった。

  • 韓国入りした大谷翔平選手とその妻(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
    韓国入りした大谷翔平選手とその妻(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
  • 何かと情報過多なこの時代
    何かと情報過多なこの時代
  • 果たして、テレビの役割とは?
    果たして、テレビの役割とは?
  • 著名人の結婚は気になるけど、自分の人生には関係ないのが実情
    著名人の結婚は気になるけど、自分の人生には関係ないのが実情
  • 主体的に情報を手に入れてこそ、テレビを見る価値がある
    主体的に情報を手に入れてこそ、テレビを見る価値がある
  • 韓国入りした大谷翔平選手とその妻(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
  • 何かと情報過多なこの時代
  • 果たして、テレビの役割とは?
  • 著名人の結婚は気になるけど、自分の人生には関係ないのが実情
  • 主体的に情報を手に入れてこそ、テレビを見る価値がある

本当にハラスメントなのかは「非常に微妙」、メディア批判の文脈も

   井上氏は、マスコミが大谷選手のことを大々的に取り上げることが視聴者へのハラスメントとして実際に成立するかは「非常に微妙」だとみる。ただ、大谷選手についての報道が頻繁に行われていることを視聴者へのハラスメントであると受け止める層はそれなりに広がっているのではないかと推測する。

   井上氏はその兆候として、3月1日(同)に米アリゾナ州グレンデールでの練習前に結婚発表後初めて取材に応じた際に、なぜ結婚を発表したのを聞かれ、大谷選手が冗談交じりに「1番は皆さんがうるさいから」と記者団に語った際の視聴者の反応が印象的だったと語る。

「ここで言う『皆さん』とは、もちろんマスコミのこと。この発言があったあと、ネット上では『そうだよね』といった、大谷選手の発言に肯定的なものが多かったのです。また、『週刊文春』3月14日号に掲載された大谷選手の結婚に関する記事に対しても、本人のプライバシーを侵害しているのではないといった疑問の声が上がりました。これらの『俺たちはそんなことが知りたいんじゃない!』と考える層が『メディアは視聴者に対する大谷ハラスメント今すぐやめろ!』と感じ始めているのではないでしょうか」

「大谷の結婚よりも他に報じることがあるだろ!」の声も

   加えて、ここ1年ほどの傾向として大谷選手以外の著名人の報道に対しても、

「23年3月の水卜麻美アナウンサーの結婚報道と23年4月の新井恵理那アナウンサーの結婚報道が大きくなされた際にも、『めでたいのは分かるが、視聴者には関係ない』といった声が上がりました」

   と、著名人の結婚報道に対する視聴者の反応が、以前とはやや違うと指摘した。最後に、井上氏は、今後、大谷選手の結婚報道が続いた場合について、

「今後、大谷選手の結婚相手の方の一挙手一投足が報じられるようなら、『マスコミによる大谷ハラスメント』に対する批判が転じて、『マスゴミそのものへの批判』になっていく可能性は否定できないでしょう。『大谷の結婚よりも他に報じることがあるだろ!』といった不満の声がSNSには続々と上がっています」

とも語った。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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