説得には「素直に応じていただいたという印象」
一方、刑事告訴された後に福原さんから代理人弁護士を依頼されたという酒井奈緒氏は、
「息子さんを江さんに引き渡すように裁判所から命じられても、福原さんが息子さんを江さんに引き渡さなかったこと、これは不適切であったと言わざるを得ない」
と指摘。福原さんが引き渡さなかった理由は
「当時、福原さんがこの件を相談していた方から、そのようなアドバイスをされていたためだったと聞いている」
と説明した。その上で、和解を受け入れるように説得したことも明かした。
「今回、私たちからは率直に福原さんには、態度を改めないとダメだ、という話をさせていただいた。これに対して、福原さんにおいても理解し納得をしたことから、私どもの方から大渕弁護士の方に、刑事弁護の過程で和解を申し入れるに至った。江さんには、こちらからの和解に応じていただき、感謝している」
説得への反応は「私どもの方できちんと説明したところ、素直に応じていただいたという印象」。改めて福原さんが引き渡しを拒んでいた理由について問われると、「私の感覚」として、
「お子さんに対する思いが強くて渡せなかったのだろう」
と推測した。
江さんは日本で長男の引き渡しを受け、すでに日本を離れたため、記者会見には出席しなかった。江さん側の弁護士が
「日本の私に関する全ての訴訟において、日本の裁判所が、公正で合理的な判断を下してくださったことに感謝しております」
などとするメッセージを代読した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)