簡単、安い、早い「オーダースーツ」復活の兆し 各社に特色「まんまパジャマ」「健康スーツ」...最新スーツ事情は

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まるっきりパジャマのスーツ、どこで着る?

――なんか味気ないですね。昔、「銀座山形屋」にできあがったスーツを取りに行った時は、店員さんとの会話が弾んだものですが。

飯島大介さん 店員との会話といえば、オーダースーツブランド「ディファレンス」を展開している「コナカ」の場合は、人気がありすぎてお客と対応できる店員が不足し、出荷が追いつかない状態だと聞いています。

オーダースーツの作成には知識やスキルが必要ですから、人材の育成が間に合わないようですね。嬉しい悲鳴といったところでしょうか。

――家で洗濯できて、まるっきりパジャマと同じ感覚で着られるという「AOKI」の「パジャマスーツ」ですが、どういう層がそのようなスーツを着るのでしょうか。

飯島大介さん まさに、いまブームの「ビジカジ」(ビジネスカジュアル)の代表的と言えるスーツです。たとえば、ベンチャーやIT企業の社員で、普段はスーツを着ない人でも、これ1着オフィスに置いておけば、突然の来客との打ち合わせや、重大な会議への外出の時も間に合うというスーツです。

また、汗をかきやすい夏場にも便利だし、雰囲気をちょっと替えたい時にジャケットとして羽織る使い方もできます。「AOKI」の場合は、今年(2024年)1月にジャケットを着る女性を応援する「ジャケジョ研究所」をスタートさせました。紳士服だけでなく、女性ウェアの商品開拓にも乗り出しています。

――そんななか、「はるやま」が独自に貫いている「健康路線」とはどういうものでしょうか。

飯島大介さん 「はるやま」はウェブサイトでも「はるやまは、スーツで日本を健康にします。」をスローガンにしている会社です。

もともとは、肌に触れてもストレスのない、ノーアイロンのワイシャツ「アイシャツ」からスタートして、動きやすいスーツの「アイスーツ」を出しています。伸縮性に優れた素材にこだわり、ストレッチ性に富んでいて、「着用中のリラックス効果が従来のスーツの2倍以上」と銘打っています。
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