幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏が2024年3月13日にXを更新し、キリンビールが経済学者・成田悠輔氏を起用した広告を取り下げたことをめぐる、自身の発言を謝罪した。
成田氏はキリンの缶チューハイ「氷結無糖」の広告に出演していたが、12日に公式Xが「頂戴した様々なご意見を真摯に受け止め、総合的に判断しました」と取り下げを発表。成田氏の過去の発言が影響したとみられる。
成田氏はこれまで少子高齢化社会の解決策として高齢者の「集団自決」「集団切腹」をたびたび提示しており、SNSなどでは折に触れて発言が再注目され、批判を集めていた。
「まだまだ未熟だなと反省しております」
箕輪氏は12日にXで、キリンビールの広告取り下げのニュースを引用リポストし、「まじうるせえな。言葉狩りじゃなくて中身を考えろよ」と苦言を呈した。「お前らのキャンセルカルチャーノリがお前らが否定したい切腹理論そっくりじゃねえか」と伝える。
続く投稿では「あとさ、キリンよ。そんな度胸ねえなら、際どい人間使うな。使うなら守れ」とも批判。「なんかよく分かんないけど、スポンサーとかって何ですぐ逃げて違約金とか言うの?お前らも心中する覚悟で起用しろよボケ」とコメント。さらに「矜持も信念もない奴らの仕事ぶりがクソルサンチマンのキャンセルカルチャーを助長してる。死ぬ気でやれ」と私見を述べた。
一方、箕輪氏は13日にXを更新すると、「昨日は汚い言葉を使ってしまい、大変申し訳ございません。まだまだ未熟だなと反省しております」と一連の投稿を謝罪。
成田氏について、「あえて過激な言葉を使うことでタブーとされてる課題に対し議論を喚起しようとされていたと思います」と持論を展開し、「そのあと、発言に対しては自分なりの反省を口にしていますし、永遠にキャンセルしようとする行為は、反対に分断を引き起こすと思います」と自身の考えを説明した。
「一方で怒っている皆さんの気持ちも理解できます。年長者への敬意を忘れてはならないし、いずれ自分も老人になる、豊かな社会にするために、たとえ思考実験だとしても許されない表現があります」ともコメント。
さらには「キリンさんの気持ちもわかります」といい、「過激な発言がありつつも若者中心に支持されてる成田さんを使うことでイメージを塗り替えたい。しかしながら世間に愛される存在でなければいけない以上、一定以上の批判の声があれば対応せざるを得ない」と理解を示す。箕輪氏は「みなさん、それぞれの立場で一生懸命に生きておられます」とした。
おはようございます?
— 箕輪厚介 (@minowanowa) March 13, 2024
昨日は汚い言葉を使ってしまい、大変申し訳ございません。
まだまだ未熟だなと反省しております。
成田さんは、あえて過激な言葉を使うことでタブーとされてる課題に対し議論を喚起しようとされていたと思います。…