ベイスターズ×ハイセンスジャパンの「ハマスタバトル」話題に...協賛認知度19%を達成
――スポーツをビジネス化していく中で、スポンサーとの協業のありかたをどう考えていますか。
南場さん まずたくさんの人に来てもらうことがベースだと思うんですよね。そのうえで広告価値を高めて、広告主と連携する。スポンサーは価値のあるコンテンツを一緒につくりあげていくパートナーでもあります。ハイセンスとは多くの取り組みを一緒にさせていただいていて、たとえば「ハマスタバトル」も。
李 文麗さん そうですね。ピッチャーマウンドの広告や、イニング間にファンとオフィシャルパフォーマンスチーム「diana」がリレー対決するイベント「ハマスタバトル」など――ベイスターズから提案いただいた施策が話題になり、スポンサー初年度に協賛認知度19%を達成できました。
調査会社のBCNによりますと、2023年には日本での薄型テレビ販売のシェアがソニーを抜いて初めて3位に浮上し、認知の広がりを実感しています。
南場さん そう言っていただけることが、なによりもうれしいです。この1年の取り組みはまだまだ序の口。野球というコンテンツをファンや地域のためにもっと面白くするための相談ができる関係を持たせていただいていることがすばらしいと思っています。
―― ハイセンスは2大会連続でサッカーW杯の公式スポンサーになるなど、グローバルでも大きなスポーツプロジェクトに関わっていますが、日本ならではの特徴はありますか?
李さん グローバルでは人気スポーツやチームのスポンサーになることでハイセンスのブランド認知度が向上しています。ベイスターズのスポンサーについては、認知度だけでなく、好感度や地域との関係にいい影響があると感じています。
ハイセンスジャパンのSNSアカウントにベイスターズファンからのコメントがついたりするんです。そういうことは過去にありませんでした。ベイスターズという共通の話題を通じて消費者と直接交流し、親近感が高まっていることはとてもうれしいです。
―― 社内での共通の話題にもなっているそうですね。
李さん 日本人従業員の中には子どものころ野球をやっていた人がたくさんいるので、スポンサーになったことで、まず私と彼らとの共通の話題が増え、距離が近づいたように思いました。
中国では野球がメジャーでないので、中国人従業員にとって最初はプロ野球の仕組みや詳細なルールが理解しにくかったのですが、勝ち負けや順位は明快なので(笑)、シーズンが進むにつれ、みんなで試合を観に行くことが増えました。
南場さん 社内交流、国際交流にも役立っていてうれしいですね。