住友商事、採用面接で学生が「面接官」を評価 識者が解説...2つのねらいとは

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「背景としては、長く続く売り手市場がある」

   ではなぜ、このようなルールが出てくるのだろうか。石渡氏は、次のように説明する。

「背景としては、長く続く売り手市場があります。2010年代半ばからコロナ禍を含めて現在に至るまで、学生が有利な売り手市場が続いています。 住友商事ほどの人気ある大企業でも、人材を集めるためにはさまざまなアイデアを考えなければならない時代となっています。 さらに2020年代以降、コンプライアンスや人権についての意識が高まってきたことも見逃せません」

   ということは、学生側に有利な状況といえるのだろうか。また、そうなれば、応募がどんどん増えるといった住友商事へのメリットにもつながるのだろうか。

「極端に応募が増えることは考えづらいです。ただ、双方向性が担保されていることで好感を持ち、志望しようとする学生は増えこそすれ、減ることはないでしょう」
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