「トコジラミ」首都圏の電車にも...JR東が「殺虫剤散布」 被害防ぐには?専門家に聞く

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   繁殖力が強く、駆除が難しいとされる「トコジラミ」は、国内でも生息が広がっているとも報じられている。そんな中で、首都圏の鉄道でも、電車のシートでそれらしき1匹を見つけ、自ら駆除したとX上で写真付きで投稿され、波紋が広がっている。

   見つけたのは、JR宇都宮線の電車内で、下車した栃木県小山市内の小山駅で駅員に死骸を見せて報告したと取材に明かした。専門家によると、この死骸はトコジラミとみられる。JR東日本の大宮支社は、駅員が報告を受けたことを認め、写真投稿後に該当の車両を特定して殺虫剤散布を行ったと答えた。

  • 仏でも大量発生したトコジラミ(写真:ロイター/アフロ)
    仏でも大量発生したトコジラミ(写真:ロイター/アフロ)
  • シート上にいたという虫(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
    シート上にいたという虫(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
  • 体長は、約5ミリだった(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
    体長は、約5ミリだった(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
  • セロテープでキャッチしたという(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
    セロテープでキャッチしたという(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
  • この車両を特定して殺虫剤を撒いた(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
    この車両を特定して殺虫剤を撒いた(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
  • 仏でも大量発生したトコジラミ(写真:ロイター/アフロ)
  • シート上にいたという虫(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
  • 体長は、約5ミリだった(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
  • セロテープでキャッチしたという(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)
  • この車両を特定して殺虫剤を撒いた(写真は、ひろくま@PrectiveGalleryさん提供)

セロハンテープでキャッチし、約5ミリの死骸をテープで包んで保管

   シートだという布地の上に、茶色くて丸い小さな虫がくっ付いている。その姿は、ニュースなどで紹介されるトコジラミにそっくりだ。

   この写真は、「ひろくま」さん(@PrectiveGallery)が2024年3月10日にX上で投稿した。投稿は、1万件以上リポストされており、写真が拡散している。

   自治体サイトの注意呼びかけなどによると、トコジラミは、カメムシの一種で体長5~8ミリほどになる。「南京虫(ナンキンムシ)」とも呼ばれ、夜に活動して人の血を吸い、刺されると眠れないほど強いかゆみに襲われる。韓国で被害が広がって注目され、海外からの持ち物などを通じて日本にも入り込んでいるとされる。

   23年11月には、大阪府内の大阪メトロ・谷町線の電車内でトコジラミを見つけたとX上で投稿され、波紋が広がった。写真などがなく真偽は不明だったものの、大阪・毎日放送のウェブ版記事によると、大阪メトロでは、谷町線全線で約1380車両を掃除機で清掃する事態にまでなった。

   今回の投稿やひろくまさんがJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、ひろくまさん夫婦は、10日17時50分上野発宇都宮行き電車の前から2両目に乗った。大宮駅を通過した後の18時30分ごろに、ひろくまさんのシートのすぐ横に、トコジラミらしき虫がいるのをボックス席の向いにいた妻が見つけた。生き物に詳しい妻がセロハンテープで虫をキャッチし、約5ミリの死骸をテープで包み込んで保管した。電車内は、空いていたが、ひろくまさん夫婦は、トコジラミの付着が怖くて立ち続けたと明かした。

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