「アメリカ人なんか全然努力しないよ」 ビリギャルモデル主張めぐり議論白熱→本人が持論展開

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   ベストセラー書籍「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(ビリギャル)のモデルで知られる小林さやかさんが2024年3月11日、「努力」を巡る私見をXで述べ、反響を呼んでいる。

   13年にKADOKAWAから発刊された同作は、15年に俳優・有村架純さん主演で映画化。偏差値30の女子高生が現役で慶應義塾大学合格を手にする、実話に基づいたサクセスストーリーだ。

  • 小林さやかさんのインスタグラム(@syk03150915)より
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  • 小林さやかさんのブログより
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  • 小林さやかさんのX(@sayaka03150915)より
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  • ビリギャル公式サイトより
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  • 小林さやかさんのインスタグラム(@syk03150915)より
  • 小林さやかさんのブログより
  • 小林さやかさんのX(@sayaka03150915)より
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  • ビリギャル公式サイトより

「努力出来ない人」は「ただ『努力したくない人』なだけ」?

   小林さんは大学卒業後、ウェディングプランナーを経て、22年3月に米コロンビア大学教育大学院に合格、認知科学プログラムに留学している。その傍ら講演活動や、YouTubeチャンネル「ビリギャルチャンネル」で教育に関する動画を配信している。

   話題の発端となったのは、小林さんの24年3月4日のX投稿。「『努力出来る人と出来ない人がいるんだよ』と言う人いるけど、それって『努力出来ない人』なんじゃなくて、ただ『努力したくない人』なだけなんじゃないかなと思うんだけど、どうかしら」と私見を述べ、注目を集めた。

   小林さんは9日、前出の投稿に対して、「頑張りたくても頑張れない人もいるんだから責めないであげて」という声を受けたとし、「別に責めてないしみんなが頑張るべきとも思ってない。むしろ私はできればそんなに頑張らないで生きていきたい」と主張した。

   その上で、「でも一個どうしてもひっかかるのは、例えばあなたの周りにいる人に対して『あの人は頑張れない人だからね』って他人が勝手に決めつけるのってまじで失礼だと思うんだけど」とコメント。「頑張り方を知らないだけかもしれない」などとしつつ、以下のように記した。

「適切なサポートさえあれば自分でびっくりするくらい成長できる可能性だってあるのに、そうやって周りにまるでそういう能力がないみたいに決めつけられたら、そりゃ本人もそう思い込んで努力しなくなるだろうな。本当そういう呪文みたいなのやめた方がいいと思うけど」

「日本は『努力すること』をなんか持ち上げすぎてる気がするよ」

   小林さんは11日にもXで、「頑張れるのは適切な環境要因が整っていたからだっていうのは、私がビリギャル出版されてからずっっっっと言ってることでそんなのは大前提です」と投稿。周囲の大人のサポートは、本人のパフォーマンスを決める「一番の要因」だとし、「地頭とかいうものなんかより影響でかいです」と述べた。「私だって母と恩師がいなかったら一生頑張ることなんてなかった」とも振り返る。

   一方、「でもそういう環境が整っていても頑張らない人だっている」と小林さん。その上で、「でもそれはそれで良くないですか?みんなが頑張らないといけないの?『努力しないで生きていきたい』って、その人の立派な選択肢のひとつであるべきなのに、日本は『努力すること』をなんか持ち上げすぎてる気がするよ」とも指摘した。

   小林さんは、「主語おっきくてごめんだけど、アメリカ人なんか全然努力しないよ」と比較を交え、「でもみんな日本人よりはなぜか幸せそうだよ。頑張りたい人だけ頑張れば良い。でもそういう人には頑張り方をちゃんと教えてあげないといけない、だから私は認知科学を学んでるんです。伝わるかな」と締めた。

   一連の投稿には、小林さんの考えに対する理解が寄せられたほか、「手厚いサポートを買ってもらえるのは恵まれた家庭の子に限られるという社会階層的な意味での環境の特権性には無頓着」「『努力できないのはその人の問題』と受け取られかねないものなのに、『努力しなければならないなんておかしい』という真逆の話にすり替わっている」といった反論も見られている。

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