格安スマホ、「OCNモバイルONE」がシェア1位も...「満足度」は「mineo」「IIJmio」に逆転 調査担当者が分析「大手への逆襲が始まった!」

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「格安スマホは、格安航空より頑張っています」

――わかりやすい説明ですね。ところで、総合満足度1位の「mineo」は、前回調査(2023年9月)では4位でした。急に順位がアップしましたが、どんな魅力がユーザーの心をひきつけたのでしょうか。

調査担当者 新規ユーザーを取り込んでいるサービスに絞ったシェア順でいうと「mineo」がトップになります。低容量から中容量と価格を安く選べるプランはもちろん、データ通信使い放題がオプションで安く提供していたり、あまったギガ容量をプレゼントできる機能があったりと、幅広いユーザーの希望を取り込んでいます。

また、コミュニティサイトの「マイネ王」があり、悩んでいることをサイト内で解決できたり、ユーザー同士交流したりという点も魅力のポイントだと思います。

――格安スマホの今後の展望をどうみていますか。どうしたら、シェア10%の壁を突破できるでしょうか。

調査担当者 これまで格安スマホと大手キャリアの差は価格であり、通信品質でした。ただ、現在は通信品質の優れた大手キャリアが低価格プランを出しています。そのため、この状況を変える必要があります。

総務省も「モバイル市場競争促進プラン」で大手キャリアによる寡占市場の問題を指摘しており、まずは正しい競争環境を総務省が主導し、格安スマホがビジネスしやすい環境を整える責任があると思います。

また、格安スマはメイン回線の競争だけでなく、サブ回線や法人回線など大手キャリアNOと差別化を図っていくのが重要かと思います。格安スマホだけでなく「ahamo」「Y!モバイル」「UQモバイル」など格安SIM全体でみると4割を超えるシェアとなります。航空業界に目を向けると、国土交通省の調査では、「格安航空」と呼ばれる「LCC」のシェアは約2割弱です。

格安スマホ単独では、再編もあり、10%シェアは高い壁ですが、「低価格通信サービス」と考えると、「格安航空」よりは高い水準といえるかと思います。私個人としてもサブ回線で「IIJmio」を使っていますので、格安スマホの頑張りに期待したいです。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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