格安スマホ、「OCNモバイルONE」がシェア1位も...「満足度」は「mineo」「IIJmio」に逆転 調査担当者が分析「大手への逆襲が始まった!」

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   若い世代に人気がある「格安スマホ」。利用者が一番多いのは、また、満足度が一番高いのはどこだろうか。

   モバイル専門の市場調査を行うMMD研究所(運営元はMMDLabo、東京都港区)が2024年3月7日に発表した「2024年2月MVNOのシェア・満足度調査」によると、利用者がダントツに多い「OCNモバイルONE」が満足度ではシェア3、4位の「mineo」「IIJmio」に逆転される結果が出た。

   いったい、なぜか。調査担当者に聞いた。

  • どこの格安スマホの満足度が高いか?(写真はイメージ)
    どこの格安スマホの満足度が高いか?(写真はイメージ)
  • (図表1)格安スマホの利用率の10年間の推移(MMD研究所の作成)
    (図表1)格安スマホの利用率の10年間の推移(MMD研究所の作成)
  • (図表2)利用率が高い格安スマホランキング(MMD研究所の作成)
    (図表2)利用率が高い格安スマホランキング(MMD研究所の作成)
  • (図表3)格安スマホ市場でのシェアの推移(MMD研究所の作成)
    (図表3)格安スマホ市場でのシェアの推移(MMD研究所の作成)
  • (図表4)格安スマホの総合満足度ランキング(MMD研究所の作成)
    (図表4)格安スマホの総合満足度ランキング(MMD研究所の作成)
  • どこの格安スマホの満足度が高いか?(写真はイメージ)
  • (図表1)格安スマホの利用率の10年間の推移(MMD研究所の作成)
  • (図表2)利用率が高い格安スマホランキング(MMD研究所の作成)
  • (図表3)格安スマホ市場でのシェアの推移(MMD研究所の作成)
  • (図表4)格安スマホの総合満足度ランキング(MMD研究所の作成)

シェア1位「OCNモバイルONE」、満足度1位「mineo」

   MMD研究所の調査(2024年2月2日~5日)は、スマートフォンを所有している18歳~69歳の男女4万人を対象に予備調査が行われ、その後、主要な「MVNO」(格安スマホ)の6つのサービスのユーザー(150人ずつ計900人)に本調査が行われた。

   調査対象となったのは、「OCNモバイルONE」(オー・シー・エヌ・モバイルワン)、「楽天モバイル(MVNO)」、「mineo」(マイネオ)、「IIJmio」(アイアイジェイミオ)、「イオンモバイル」、「J:COM MOBLIE」(ジェイコムモバイル)の6つだ。

   まず、4万人のうち、通信契約しているスマホを所有している3万6643人を対象に、メインで利用している通信サービスを聞くと、格安スマホを契約している割合は9.6%となった。

   20年前の2014年調査からの利用率の推移を見ると、シェアは2014年の1.6%から、2019年には13.2%まで上昇している。

   ところが、2020年に菅義偉内閣(当時)が「携帯電話料金値下げ」政策を打ち出して、大手キャリアが格安プランを打ち出した影響からか、2021年には9.3%に急落。その後、9.6%~9.9%台が続いている【図表1】。

   どの格安スマホの利用率が高いのか。

   格安スマホを契約している3515人にメインで利用しているサービスを聞くと、「OCNモバイルONE」(18.9%)と最も多い。次いで、「楽天モバイル(MVNO)」(15.2%)、「mineo」(13.3%)、「IIJmio」(12.2%)、「イオンモバイル」(7.2%)となった【図表2】。

   続いて、主要6サービスの格安スマホ市場だけに占めるシェアの推移を見ると、前回調査(2023年9月)と比べ、独走状態を続けていた「OCNモバイルONE」(0.9%減)の陰りがやや目立つ結果となった【図表3】。

   一方、主要6サービスの「総合満足度」を見ると、興味深い結果が出た。

   1位は「mineo」(760ポイント)、2位に「IIJmio」(755ポイント)が入り、人気、シェアともにトップの「OCNモバイルONE」(751ポイント)が3位に後退した【図表4】。

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