例年3月は、転勤や入社、入学のタイミングで引っ越し需要が高まる。しかし近年、前倒しで引っ越しする人が増加傾向にあると、アート引越センター(大阪市)の調査で明らかになった。
住宅情報サイト「SUUMO」の記事によると、3~4月上旬は引っ越し業者の繁忙期にあたるため、料金は通常よりも高くなる。では、安い時期はいつなのか。同サイト副編集長・笠松美香さんに取材した。
業者のトラックや積載量の空き具合が影響
アート引越センターは2024年2月26日、3月上旬に前倒しで引っ越す人も多い傾向にあるとの調査結果を発表。同年3月1日~4月30日に引っ越し予定の、関東・関西在住20~40代の男女400人を対象にしたインターネット調査だ。
SUUMOの前出の記事(最終更新日2023年8月8日)によれば、繁忙期を避けることが引っ越しの節約になると説明する。J-CASTニュースBizは笠松さんに詳しい話を聞いた。
単身者の引っ越し料金が安くなるのは8月、11月、12月。家族やカップルの場合、3月~4月の繁忙期の料金は5月~1月の通常期に比べて高い。
「基本的に引っ越し料金は需要によって変動し、業者のトラックや積載量の空き具合によります。単身や家族、カップルにかかわらず、進学や異動・転勤等で引っ越し需要の高まる3~4月はトラックも埋まるので料金も高くなります」
そのため、3月~4月の前にあたる11月~1月は需要が比較的少ない傾向にあり、料金も安くなりやすいという。
早めの見積もり依頼がお勧め
少しでも費用を下げる方法を、笠松さんに聞いた。さまざまな引っ越し業者に見積もりを依頼できる「一括見積もりサービス」を利用し、複数社の金額やサービスを比較する。土日や繁忙期、六曜の大安などを避け、早めに見積もることを勧めた。
日時を引っ越し会社に任せたり、他人の荷物も一緒に運ぶ混載便を許容すると安くなる。さらに、自分の荷物を引っ越し前に減らすことも安さに繋がると述べた。