「気にいらないことがあると、すぐに『懲戒』『クビ』『降格』」
ただ、Aさんによると、セクハラだけでなくパワハラ部分も見落としてほしくないという。
報告書は、多数の職員に対して町長が「懲戒」「クビ」「降格」などの言葉を伴った恫喝を日常的に行っていたと認定し、中には違法行為に当たるものもあったと記している。
「町長からみて、適切な挨拶をしなかった職員に対しては、その場で、あるいは、後で、その者を(場合によっては、当該課の課長クラスの上司も含めて)呼び出し『なんで挨拶せんのや。』『ばかか。』『懲戒もんやぞ。』『降格やぞ。』『1階に飛ばすぞ。』などの罵声を浴びせるということが頻繁にあった」(報告書より)
職員の声として、小島町長は「気にいらないことがあると、すぐに『懲戒』『クビ』『降格』という言葉を伴って激高することが、頻繁であった」と記載されており、激高の場面を書いた部分もあった。
おそろしいことに、第三者調査委員会が立ち上がった後、調査委員会に協力すると「守秘義務違反」「職務に専念する義務違反」「警察の事情聴取が待っています」といった言葉を含む怪文書が配布される珍事があった。
これに対しても、文書の特徴から、町長自身が作成または配布に関与していると職員から指摘があったという。
Aさんは、ハラスメント行為がいかに不適切なものかもよくわかるところが報告書のポイントだという。
「町長のハラスメント行為が、まじめな職員の仕事へのやる気をいかに失わせているかがよく理解できるところが貴重ですよね。やりたい放題が当たり前になっているオーナー社長に読ませて、自分がやってることがいかに自社の価値を低下させているか気づかせたいです」