岐阜・岐南町長の「調査報告書」を人事担当者が絶賛 「昭和的ハラスメントの事例が満載...研修教材にピッタリ」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   岐阜県岐南町の小島英雄町長の辞職が決定した。小島町長をめぐっては、文春オンラインの記事をきっかけに「岐南町ハラスメント事案に関する第三者調査委員会」が発足。調査報告書が2月27日に町に提出されている。

   都内IT企業の人事部門で働くAさんは、報告書の公表日にさっそく目を通し、「全人事担当者に読んでもらいたい」と推奨する。

「不適切行為が満載なので、会社のハラスメント研修の教材にピッタリだと思うんです。自分がやっていることがセクハラやパワハラに当たるかどうか分からないとうそぶく人も、これだけ事例を見れば理解できないとは言えないでしょうね」
  • 岐阜・岐南町長の「調査報告書」が話題に(写真はイメージ)
    岐阜・岐南町長の「調査報告書」が話題に(写真はイメージ)
  • 岐南町ハラスメント事案に関する第三者調査委員会による調査報告書(令和6年2月27日)
    岐南町ハラスメント事案に関する第三者調査委員会による調査報告書(令和6年2月27日)
  • ハラスメントのない職場を
    ハラスメントのない職場を
  • いい職場であってほしい
    いい職場であってほしい
  • トップは確かなリーダーシップを
    トップは確かなリーダーシップを
  • 岐阜・岐南町長の「調査報告書」が話題に(写真はイメージ)
  • 岐南町ハラスメント事案に関する第三者調査委員会による調査報告書(令和6年2月27日)
  • ハラスメントのない職場を
  • いい職場であってほしい
  • トップは確かなリーダーシップを

8割超の職員が知っていても止められない

   調査では、町長と接触する機会のある職場に所属する職員のうち「あなた以外の町職員が町長からセクハラやパワハラに当たる行為を受けていると感じたことがある」と答えた人の割合は、男性で85.0%、女性で81.4%にのぼった。

   職場にハラスメントが蔓延していながら、被害者が「週刊文春」に情報提供をするまで事態が発覚せず、止められなかったということになる。

   報告書には「町長による不必要な身体接触・不快な言動の一覧」として99件のセクハラ認定事実が列挙されているが、すでに退職した職員も被害者もおり、これがすべてではないのだろう。

   被害内容の中には、「頭をぽんぽんと撫でる」といったものから、強制わいせつ罪(現・不同意わいせつ罪)に該当する行為も確認されたという記載もある。

   総務課長が、職員からセクハラ行為の告発があったのでやめるよう指摘したところ、「あの件は誰が言ったんや」と執拗に確認し続けるなど、悪質な「犯人探し」があったことも確認されている。

姉妹サイト