シンガーソングライターの大森靖子さん率いるアイドルグループ「ZOC」が2024年3月7日、3月をもって現体制を終了し活動休止することが発表された。メンバーの西井万理那さん、巫まろさん、鎮目のどかさんの3名は、それぞれグループを離れ、所属事務所TOKYO PINKからも退所する意向だとしている。
メンバーらの事務所退所は「本人からの申し出により」
ZOCは2018年に結成されたアイドルグループだ。大森さんが「共犯者」の名のもとに、メンバー兼プロデューサーをつとめている。
西井さんはオリジナルメンバー、巫さんは20年3月、鎮目さんは21年5月に加入した。
ZOCは、3月7日、公式サイトで「ZOC 現体制終了についてのご報告」と題した文書を掲載。それによると「現在発表されている3月中のイベントをもちまして、現体制の活動を終了いたします」とし、当面グループ活動を休止し「ZOCの楽曲を引き続きお楽しみいただける体制が整い次第、活動再開して参ります」としている。
メンバーについて「本人からの申し出により西井万理那、巫まろ、鎮目のどかは3月31日をもちまして退所する運びとなりました」と退所を報告した。
「また転生して戻ってきます」「必ずまたステージに」「またいつか!みんなに会えるように頑張りたい」
退所するメンバーは、それぞれのXでメッセージをつづっている。
西井さんは「ZOCちゃんに感謝」として「あの日、焼肉屋さんで靖子ちゃんに"ZOCに入らないか"と誘ってもらった日の事、思い返すと今でもわくわくします」と振り返り、これまでの活動について「思い返すと全部美しくて、きらきらしてて、うーん、やっぱり青春って言葉がぴったりだな!笑」とつづった。
今後については、「これからもわくわくを大切に、、そんな日々を過ごす事がいまのわたしの目標です!」「また転生して戻ってきます」としている。
巫さんは「いつも応援してくださる皆様へ」と題して投稿。「加入してから約4年間、ZOCの巫まろだからできたことが、歌えた音楽が、愛せた気持ちが数え切れないほどありました」とし、「アイドルとしての旬はとっくに過ぎていたはずの私をもう一度輝かせてくれたZOCの存在には感謝でいっぱいです」としている。
今後については「自分の人生をもう一度見つめ直し考えた末アイドルとしての活動に今度こそ終止符を打ちまた新たな世界に一歩踏み出してみようと思えました」「必ずまたステージに戻ってきます」としている。
鎮目さんは「大切な皆様へ 本当にありがとうございました!」と報告。「ZOCの鎮目のどかとして大切なメンバー、オタクのみんなに出逢えた時間は自分にとってこれから先何があっても絶対に1番の思い出で、忘れることはありません」とした。
「急なお別れにはなってしまいますがまたいつか!みんなに会えるように頑張りたいと今は思っています。それが今すぐ、、では無いかもしれませんが待っていてくれたら嬉しいです」と、何らかの形で活動を続けたいとしている。
「そばで苦しむ仲間1人さえ守れなくて一体誰を救えるのだと」
ZOCをめぐっては、以前からネット上でメンバー間でのトラブルに言及する投稿が相次いでいた。2月末には、グループへの不満などをつづった西井さんのものと見られる個人アカウントのSNS投稿が拡散され、波紋が広がった。巫さんと鎮目さんについてもそれぞれがインスタライブでメンバー間のトラブルや離脱に悩んでいることなどを明かし、今後の動向に注目が集まっていた。
今回の発表に伴い、それぞれが投稿した文章や前後のSNS投稿の「意味深」な言葉に注目が集まっている。
西井さんは2月28日、発表前最後となるX投稿で「逃げます」としていた。
巫さんは卒業に際してのメッセージで「このまま一生ZOCの巫まろでいたいと心に決めていましたが、グループで活動していく中で自分の気持ちの折り合いが付かない出来事」があったとしたほか、「アイドルとして誰かの生活の支えになりたいはずの自分が そばで苦しむ仲間1人さえ守れなくて一体誰を救えるのだと思いました」としていた。
鎮目さんは「ZOCが大切で、ZOCの皆が大好きだったからこそ、今回の騒動のような出来事が度々起きてしまっていた事、そしてそれに何も言えず動けない自分を嫌いになってしまったこと、そして大切なメンバー全員で活動ができる状態ではなくなってしまった」ことを退所の理由として挙げていた。
こうした投稿に、SNSでは「なんでこうなったのか、一言も説明ないのが悲しい」「こういう終わり方見ると悲しい気持ちになる。アイドルは幸せであってくれよ」など心配の声が寄せられている。
いつも応援してくださる皆様へ pic.twitter.com/rekfWasFff
— 巫まろ (@maro_kannagi) March 7, 2024