システム運用「原則出社に変わったら迷わず辞めます」
一方、同じ会社でも、自社サービス部門に所属するBさん(40代女性)は、完全リモートワーク。仕事の内容は、できあがったシステムの運用が中心だ。
「私はフルリモートを条件に仕事を探したので、とても気に入っています。子育てにも時間を使いたいので、もしも原則出社に変わったら迷わずこの会社を辞めます」
仕事が終われば子どもや夫と会話をするので、孤独感はない。通勤時間がないこと、外食ランチにかかる出費が減ったことを考えると、出社する気はまったく起きないという。
フルリモートで中途入社した人たちには「わからないことはない?」などと、積極的にコミュニケーションを取りに行っている。
ちなみに、前出のAさんは「年に一度の対面飲み会は楽しみ」というが、Bさんは「費用対効果が低い。私は行きたくない」と冷ややかだ。
「リモートワークは本当にすばらしい制度で、これがなかった時代の人たちは本当に不幸だと思う。私のように決まった時間で定型的な仕事をする人や、逆に営業みたいに仕事のやり方は自由だけど成果が数字で明確に出る人には、本当に向いていると思います」