農林水産省の公式Xが2024年3月6日、田んぼへの「ジャンボタニシ」(スクミリンゴガイ)放飼は止めるよう注意喚起した。
Xで論争となっている話題であり、JA福岡市も7日に「当組合が『ジャンボタニシ農法を推奨している』という内容の投稿がございますが、そのような事実はございません」と公式サイトで発表している。
「一度侵入・まん延すると根絶は困難です」
農林水産省はXで「ジャンボタニシ放飼は止めてください!」と呼びかけた。「除草目的であっても、未発生地域や被害防止に取り組む地域で放飼すると、周辺農地への拡散により悪影響を及ぼします」と理由を説明している。
「一度侵入・まん延すると根絶は困難です。地域全体でまん延を防止しましょう」とも訴え、農林水産省公式ホームページに掲載しているジャンボタニシ被害防止対策に関するページのリンクを紹介していた。
田んぼへのジャンボタニシ放飼をめぐっては、参政党奈良支部の公式インスタグラムが23年7月10日に田植え実習を報告した動画の中で、ジャンボタニシの卵が産み付けられたイネの写真を披露。字幕で「慣行農法では嫌われ者のジャンボタニシくん。自然農法では味方になってくれます。水の量を調整して、ジャンボタニシ君の協力を得て、今後草抜きなしでいけるかな~~~」と記すなどしていた。
このような投稿がXで24年2月末ごろから拡散され、問題視するユーザーや反論する推奨派が現れるなど波紋が広がっていた。
3月7日には、騒動のなか飛び火を受けたJA福岡市が公式サイトで、「SNS(X"旧Twitter")上で、当組合が『ジャンボタニシ農法を推奨している』という内容の投稿がございますが、そのような事実はございません」と伝える事態にも。下記の通り詳説している。
「『ジャンボタニシ農法』などと称する農法は、当組合では認知しておりません。水田における雑草対策とともに、ジャンボタニシを防除する一環として、ジャンボタニシを稲ではなく雑草に向かわせる『ジャンボタニシを活用した除草』に取り組んでいる事実はございます(平成8年頃より)。ただし、ジャンボタニシを除草のために水田に放つことや、ジャンボタニシを活用した除草を推奨している事実は一切ございませんのでご了承ください」
【 #ジャンボタニシ 放飼は止めてください!】
— 農林水産省 (@MAFF_JAPAN) March 6, 2024
除草目的であっても、未発生地域や被害防止に取り組む地域で放飼すると、周辺農地への拡散により悪影響を及ぼします。
一度侵入・まん延すると根絶は困難です。
地域全体でまん延を防止しましょうhttps://t.co/P6S27azkMy pic.twitter.com/MNhPFF5ENg