「12ラウンドまではやらないと思う。KO決着だと思います」
2戦目は試合前に失態を犯した。前日計量でまさかの体重超過で王座をはく奪された。試合は山中が勝てば王座獲得、ネリが勝利した場合は王座が空位になるという変則的な形で行われ、ネリが2回TKOで勝利。体重超過を重く見た日本ボクシングコミッション(JBC)は、ネリに対して無期限の資格停止処分を科した。JBCは24年2月にネリのライセンス資格回復を認めることを発表した。
山中との世界タイトル戦を現地で観戦したという具志堅氏は「体重をすごく上げてくると思う。バンタム級(リミット53.5キロ)の(世界タイトルマッチの)時に会場にいたけど(2階級上の)フェザー級(リミット57.1キロ)くらいの体をしていましたから。リングの中で。そういうことがあるからどれだけのパワーで戦うか。パワーは半端じゃない。バネがすごくある」との見解を示した。
中南米のボクサーには計量後に一気に体重を増やしてリングに上がる者がいる。中には6キロ以上も増量する選手もいるという。具志堅氏の目にはネリもそのようなタイプに映ったようだ。
具志堅氏は「ボクサーはリングの中で性格も出る。彼(ネリ)は1ラウンドから行く。ボディーで倒された時(21年5月のフィゲロア戦)もそう。すごい試合をしているなと思ったら1発のボディーで倒れた。でも危険もある。ラッキーパンチをもらった時も怖いからその辺も慎重にやると思いますよ」とした上で、「12ラウンドまではやらないと思う。KO決着だと思います」と予想した。