部下や後輩「飲みに誘うの難しい」問題が再燃 令和の時代にふさわしい上司の「適切な誘い方」は

「参加しておかないと今後の仕事に響くよ」はNG

   なぜ部下や後輩を誘いづらく感じるのか。

   前出の堀田氏は(1)ハラスメントに受け取られかねない(2)世代ごとに価値観が違う(3)上司や先輩のお財布事情がある――と、指摘する。

   とくに、タイムパフォーマンス(時間対効果)やコストパフォーマンス(費用対効果)を意識する若者世代にとっては、会社での飲みを仕事だと感じる風潮がある。だから、「飲みに価値を感じていないと思います」と、堀田氏。また、「奢らなくてはいけない」という意識も、誘いづらさを生んでいるという。

   では、どうしたら誘いやすいのだろう。

   堀田氏は「誘い方は関係性によって異なる」と前提を述べたうえで、話題性のあるお店を選ぶことが重要だと話す。たとえば、料理の見栄えがいい「インスタ映え」するようなお店や、行ったことを人に話したくなるようなお店を選ぶことだ。また、飲み会の目的や参加者についても詳しく伝えることが重要だと指摘する。

「『たまたま予約できたんだけど』『もしよければ来ない?』というような、相手に選択できる余地を残すような誘い方が良いのではないでしょうか」

   一方、そもそも「飲み」という言葉を使った誘い方はNG。これには「説教」「お酒の強要」「セクシャルハラスメント」などの悪いイメージがあるからだ。その代わりに、「食事」という言葉を使う方がいいと、堀田氏は提案する。また、「参加しておかないと今後の仕事に響くよ」といった強要はNGだとした。

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