プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、30)が2024年5月6日に東京ドームで元世界2階級制覇ルイス・ネリ(メキシコ、29)と防衛戦を行うことが3月6日に発表された。この対戦をめぐっては、米スポーツ専門局「ESPN」(WEB版)が1月25日に報じており、主催者の発表が注目されていた。
ネリは過去に2度、日本のリングに上がりドーピング疑惑、体重超過の失態を犯した。
17年8月にWBC世界バンタム級王者・山中慎介(帝拳)に挑戦し2回TKO勝利で王座を獲得。ところが試合後にドーピング疑惑が浮上。試合を統括したWBCはネリの検体から禁止薬物の陽性反応が出たことを認めるも、故意に摂取した確証が得られないとして処分しなかった。
「ネリが猫を被ってるようにしか見えないね」
18年3月には世界王者として山中と再戦するも試合の前日計量で体重を超過して王座をはく奪された。試合は山中が勝てば王座獲得、ネリが勝利した場合は王座が空位になるという変則的な形で行われ、ネリが2回TKOで勝利した。体重超過を重く見た日本ボクシングコミッション(JBC)は、ネリに対して無期限の資格停止処分を科した。JBCは24年2月にネリのライセンス資格回復を認めることを発表した。
この日行われた会見で、ネリは過去の失態を謝罪する場面もあった。
日本のボクシングファンの中にはネリに対して「嫌悪感」を抱く者も少なくなく、インターネットでは様々な反応が見られた。
Xでは「楽しみすぎる」「これは現地で見たい」「歴史的試合だ」「井上尚弥にボコボコにしてほしいよな」などと期待する声の他に、「権利はあるけどルイス・ネリとは戦って欲しくなかった」「ルイス・ネリが反省してるだと!?」「ネリは間違いなくボコボコにされます」「ネリが猫を被ってるようにしか見えないね」との声も寄せられた。