学生時代の経験にもヒントがある
おそらく、「敢闘賞」の受賞でモチベーションが小さくあがり、現場で活用されたことでさらに大きくあがったのでしょう。こうした成功体験がないと、「動機付け」にリアルさが出てこないのでしょう。
そうは言っても、人生で大なり小なり動機付けになる体験はあるもの。これまでの社会人としての仕事ぶりで明らかにモチベーションがあがったのはどこか? そして、そのあがった要因を振り返ってみてください。
もし、どうしても思いつかないときには、学生時代までさかのぼってみましょう。
各自の動機付けは環境によって変化する場合もありますが、現在の自分が充実したビジネスライフを過ごすための重要なヒントになります。
見えてきた動機付けは、当時と現在でも同じか? これを、自分のなかですり合わせしてみてください。
そして、その動機付けが十分に満たされる職場であれば、そのまま頑張る。どうやら満たされないようであれば、転職などで環境を変えてみる選択もありかもしれません。
【筆者プロフィール】
高城 幸司(たかぎ・こうじ):株式会社セレブレイン代表取締役社長。1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。