「災害時はデマの投稿はしない」
東日本大震災のあと、千葉県の製油所で火災が発生したことに結び付け「黒い雨に注意」とのツイッター投稿が激増した。熊本地震では、「動物園からライオンが逃げた」という書き込みが、全く関係のない画像と共に拡散した。
能登半島地震の際、こうしたセンセーショナルなデマが広がらなかった。井上氏は、デマの発生状況自体が低調だったように感じられたと明かす。
「これまでの震災の際に出た数々のデマを良しとしないユーザーが増え、『災害時はデマの投稿はしない』という、SNSで情報発信する上での作法がレベルアップしているように思います。これは実に印象的でした」
ツイッター日本語版が出来たのが、16年ほど前。その歴史は、もはや決して短くはない。ここにきて、「非常時におけるマナー」が固まりつつあるようだ。
(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)