損失出た、節税できる?
一方、損失が出た場合はどうだろうか。足立氏は、NISA口座が非課税である以上、やはり確定申告をする必要はないと説明。ただ、覚えておいて損はないポイントがある。
会社員が通常の株取引で損失を出した場合、確定申告を行う義務はないが、確定申告を行い「損益通算」や「繰越控除」という制度を使うことで節税ができる。ところが、NISA・新NISAは取引により生じる損益自体が非課税、いわば確定申告する・しないという概念そのものがない。そのため、損失そのものも税務上は「なかったことにされてしまいます」。結果、「損益通算」「繰越控除」制度は利用できない。
出してしまった損失が、家計を直撃することになるわけだ。
(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)