うずら卵で小1死亡...給食時間の長さは問題なのか 教員が急かすのは通常は「考えられない」、残るのは「イレギュラー」の可能性

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給食時の窒息事故を防ぐために重要なことは

   今回のような事故を防ぐために必要なことについて、山田さんは3つの観点から見解を示した。1つ目は、低学年やイレギュラー時の摂食時間の確保だ。

「低学年や給食前後に行事がある場合などは、摂食時間が短くなることが予想されますので、管理職や学級担任ではない教員が、配膳や片付けなどを手伝い、摂食時間を確保する必要があると思います」

   次に、家庭を含めた場での食育の必要性について言及した。

「学校給食の目的には、『学校における食育の推進を図る』というものがあります。食材に応じた安全な食べ方を事前に指導すること、またその際当然ですが、家庭での指導もお願いすること」

   さらに、児童の食に関する情報共有も重要という。

「新学期になったら、食物アレルギーのほか、その子の食に関する情報(好き、嫌い。うまく食べられない食材)などの情報を家庭と学校が共有することが重要でしょう」

   しかし、「これらを担任教員がすべて把握することは、業務量的に難しいのが現状です」とも指摘。「その際は、栄養教諭の配置人員や業務補助員の増員なども考える必要があります」という。

(J-CASTニュース編集部 高橋佳奈)

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