「対等に意見が述べられてフェアにジャッジしてもらえる場が欲しいです」
こういったやり取りをめぐり、栄光は「SNS上の文面と当社の見解との違いがあり、誤解を生みかねない表現」があったとしている。
「今回問題となっている『アクリルへの印刷不良関連のクレーム報告』は、この3年間で4件です。申し出がない案件は把握できませんが、発生が2022年、2023年はゼロ件です。2年ぶりの事案です。印刷面のヒビ割れはかなりのレアケースですが、絶対にないとは言い切れません」とした。さらに、
「今回はクレームの対処策として申し出のあった『頒布用商品2種×50個の返品・返金』を不具合が出ていない段階ではできないとお断りした点が、お客様側の要望と相いれなかった決定的な点だと考えています。
この部分だけは譲れない一線です。これを受け入れれば『疑わしきは返金せよ!』となり印刷・製造業は成り立たないと考えました。お客様が心配され主張されることは分かりますが、ご容赦ください」
と説明した。その上で、
「今回の栄光の『印刷ヒビ割れの対応』の件が、SNS上でメール文を掲示され拡散され叩かれ、注文するなと呼びかけられている様子をご覧になって、何か感じられませんでしたか?」と呼びかけた。
続けて「同人誌印刷とお客様との炎上騒ぎは年に数度発生します。印刷会社が血祭りになりがちですけど、過失が明確な場合は仕方ないです。しかし、わざわざ個人判断で正義感に燃え広める必要がありますか?同人誌界隈では時々あります。これは同人誌業界では当たり前の行為なのでしょうか?」と疑問を呈した。
栄光は「一方的な公開処刑のようで怖いです。同人誌業界は個人と企業の取引がほとんど。個人と企業側の言い分が対立した場合に、対等に意見が述べられてフェアにジャッジしてもらえる場が欲しいです」と訴えた。
栄光の対応に関して、Xでは
「まさにクレーマー案件」
「普通に客側が駄目だろこれ」
という声が上がる一方、
「1件の事象をもって、っていうのはあくまでも企業側の都合でしかなくて、購入者からしたらその1件が全てだという認識持った方がいいと思う」
「企業が書く文章と言うには感情が前に出過ぎてないかな?」
「試作品が2ヶ月でひび割れたら本発注もキャンセルでしょ...本当に企業か?」
と栄光を批判する声も寄せられ、波紋を広げている。
栄光にアクリル商品をご注文いただいているお客様に、不安な思いを抱かせるような事態になりましたことお詫びいたします。
— 株式会社 栄光(同人印刷) (@eikou_info) February 29, 2024
詳しい経緯と当社の見解をお伝えします。当社が印刷注文するに値する会社かをご判断ください。1件の事象をもって全否定する様な風潮は怖いです。
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