大相撲の玉垣親方(元小結・智乃花、59)にファンの同情が集まっている。スポーツ紙などによると、玉垣親方は2024年2月28日に宮城野部屋で行われた稽古で力士らを指導。稽古後、報道陣に対応し「覚悟している。不祥事が再発すれば私も含めてクビ」などと語ったという。
「玉垣さん、顔がだいぶお疲れのようで心配です」
玉垣親方は元幕内北青鵬(22)の暴力問題による監督責任を問われた宮城野親方(元横綱白鵬、38)の師匠代行に任命され、28日が稽古初日だった。
「不祥事が再発すれば私も含めてクビ」とのコメントを受け、インターネットでは玉垣親方に向けて同情のコメントが多数寄せられた。
Xでは「玉垣親方の負担重すぎない?」「なんか玉垣親方だけが全責任負わされてるような...」「責任取る立場ではない人たちへ押し付けるなよ」「不祥事と関係のない玉垣親方が責任を負わされた」との声の他に「玉垣親方の体調も心配」「玉垣さん、顔がだいぶお疲れのようで心配です」と体調を気遣う声もあった。
スポーツ紙などの報道によると、玉垣親方は稽古初日を翌日に控えた27日、日本相撲協会から「部屋がないものとして行動を制限してくれ」と説明されたことを明かした。そして部屋に所属する全力士に対して日常生活の買い物や病院への通院、治療などを除く外出を自粛させる考えを示したという。
元教師の角界入りは当時大きな話題に
玉垣親方はアマチュア相撲の強豪・日本大学出身で、大学卒業後は高校の体育教師を務める傍らアマチュアの大会に出場していた。安定した職を辞して27歳で初土俵を踏み、元教師の角界入りは当時大きな話題となった。
宮城野親方の監督責任を重く見た日本相撲協会は23日に臨時理事会を開き、宮城野親方に対して委員から年寄へ2階級降格、3か月の20%報酬減額の処分を下した。部屋の後輩力士に暴力を振るった元幕内北青鵬は引退した。複数のメディア報道によると、春場所後の4月以降は一門で宮城野部屋を預かり運営方法を決めていくという。
春場所は3月10日にエディオンアリーナ大阪で初日を迎える。