中国メディアが日本代表GK山下杏也加(28)の「神セーブ」に独自の見解を示した。パリ五輪サッカー女子アジア最終予選第2戦が2024年2月28日、東京・国立競技場で行われ、日本が北朝鮮を2-1で破り2大会連続6度目の五輪出場を決めた。複数の中国メディアが結果を速報した。
「主審に抗議したが審判は何のコメントも示さなかった」
試合は前半26分にDF高橋はな(24)のゴールで日本が先制。前半を1-0で折り返すと、後半31分にMF藤野あおば(20)が2点目のゴールを決めた。後半36分に北朝鮮に1点を返さるも逃げ切り2-1で勝利した。
中国メディア「捜狐」(WEB版)が注目したのは前半45分のプレーだ。
北朝鮮選手が放ったシュートをGK山下が横っ飛びしてスーパーセーブ。ゴールライン上のボールを右手でかき出し得点を防いだ。直後、北朝鮮の選手がゴールをアピールするも判定はノーゴール。決まれば同点の場面でGK山下のプレーがチームを救った。
「捜狐」の記事では「試合はホームの日本がボール支配率、シュート数、枠内シュート数で北朝鮮を上回った」とし、「1点リードを許した北朝鮮が前半45分にゴールに迫ったが、ゴールラインの謎に遭遇した。北朝鮮の選手はボールが枠を越えたと主審に抗議したが審判は何のコメントも示さなかった」と伝えた。
北朝鮮監督「ホームの日本に偏った判定が見受けられた」
同メディアの別の記事では「日本に1-2で敗れた北朝鮮、ゴールラインで未解決の問題に直面した」などのタイトルで記事を展開した。
記事では「日本はホームの国立競技場で試合を行い比較的有利な状況にあった」とし、「前半45分に北朝鮮の攻撃で問題が発生し、日本のゴールキーパーが適時ブロックしたが、ボールがゴールラインを割ったかどうかは疑問が残る」と指摘した。
24日にサウジアラビアで行われた第1戦は0-0の引き分けに終わり、五輪切符がかかった第2戦の勝負の行方に注目が集まっていた。
スポーツ紙などの報道によると、北朝鮮のリ・ユイル監督は試合後、前半45分のプレーに言及。「ホームの日本に偏った判定が見受けられた。VAR(ビデオ・アシスト・レフェリー)が導入されていれば大きな助けになったと思う」と語ったという。