年齢が上がると使い方が変わる ルールの定期的な見直しを
――男子より女子のほうが、低年齢化が進んでいるのはどういう理由からですか。
水野一成さん 所有理由の違いがあると思います。男女とも「緊急時の連絡」に必要のためが最も多いですが、男子は「進級・進学がきっかけ」という理由が多いのですが、女子に多い理由として「友達が持ち始めた」が一番に挙げられるのが特徴です。
また、コミュニケーションに関することについては、子どもだけなく全年代において、女性のほうが男性より感度が高い傾向があります。こうしたことが、女子が早くからスマホを持ちたがる背景にあると考えられます。
――しかし、親は子どもにスマホを初めて持たせる際、何かと心配ですよね。どういった点に気をつけて、どんな対策をとるといいでしょうか。
水野一成さん 私たちの調査では、親が最も不安に感じているのは、長時間利用による健康への悪影響です。また、友達とトラブルになることも大きな不安だと回答しています。
やはり親と子で話し合って、スマホの利用ルールを設けることが大切ではないでしょうか。最初は、閲覧内容のフィルタリング、コンテンツの購入・ダウンロードの制限ができる、ペアレンタルコントロールサービスを利用するのも方法です。
また、最初も肝心ですが、お子さんは年齢が上がると使い方が変わってきますので、ルールの定期的な見直しも必要です。
――なるほど。ほかにアドバイスがありますか。
水野一成さん スマホだけが、必ずしもお子さんが最初に接する、あるいは所有するインターネットと接続している機器とは限りません。学校で提供されるタブレット、家のパソコン......。身の回りにはたくさんの機器があり、情報があふれています。
スマホの使い方、インターネットの使い方をお子さんの成長に合わせて、話し合うことをお勧めします。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)