証明写真機の音声ガイドが、プラス200円で人気声優・鬼頭明里さんの声になるサービスがあるとして、Xで話題となっている。これは、印刷関連部品を製造している扶桑プレシジョン(京都府京都市)の証明写真機「ID VOX」で実施されたサービスで、鬼頭さんのほか、人気声優・岡本信彦さんも起用されている。2024年2月25日までの期間限定だったが、今秋にも同様の企画を検討中という。
扶桑プレシジョンによると、同社の「採用試験」が企画のきっかけになった。
「楽しんでもらえる証明写真機にしたい」との思いから
このサービスは、「ボイスで楽しく印象アップ大作戦!」と称し、23年6月9日に先行スタート。19日から対象の証明写真機を増やして実施された。リリースによると「声優さんによる音声ガイドで撮影時間を楽しく盛り上げ、あなたの自然な笑顔を引き出します」としている。さらに、印刷の待ち時間には応援メッセージも聞くことができた。
ボイスパターンは全部で3種類ずつ、期間ごとに違う声を選べるようになっていた。鬼頭さんは「妹モード」「マイペースモード」「クールモード」、岡本さんは「荒々モード」「兄貴モード」「のんびりモード」が用意された。
サービス実施のきっかけについて、扶桑プレシジョンの広報担当者は26日、J-CASTニュースの取材に、「当社の採用試験です」と明かす。
「面接の際、履歴書貼付写真の写りより実物の方が良いと感じることがほとんどでした。証明写真は目元が緊張していたり、堅い表情になっていたりしますが、実際にお会いすると、自然な表情から明るさや優しさなど人柄が感じられます。自然な笑顔を引き出すことで、素敵な証明写真を撮ってもらえると考えました」
「証明写真を撮る作業は『退屈で面倒くさい』、『事務的で面白くない』。これでは笑顔になれない...楽しんでもらえる証明写真機にしたい」と考えた結果、「関係各所の皆様にご協力をいただき」、岡本さん、鬼頭さんの音声ガイドの収録に至ったという。