二宮金次郎が歩きスマホ?神社境内で販売の「罪悪感すごそうw」なグッズが話題 購入するのは「若い方より、年配の方」

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   薪を背負いながら本を読む、勤勉の象徴とされる「二宮金次郎」の銅像をモチーフにしたスマホスタンドが、二宮尊徳翁(二宮金次郎)を御祭神としている「報徳二宮神社」(神奈川県小田原市)で販売されているとして話題だ。スマホを立てかけて使用すると金次郎の姿を拝めない点が反響を呼んでおり、「スマホ載せたら金次郎見えんくなるやん」といった具合の投稿が相次いでいる。

   厳密には、商品を販売しているのは、神社境内にある「きんじろうカフェ」だ。また、カフェを運営する報徳会館は、報徳二宮神社として販売しているわけではないと説明している。

  • 二宮金次郎像
    二宮金次郎像
  • きんじろうスマホスタンド(報徳会館提供)
    きんじろうスマホスタンド(報徳会館提供)
  • きんじろうスマホスタンド(報徳会館提供)
    きんじろうスマホスタンド(報徳会館提供)
  • きんじろうカフェ外観(報徳会館提供)
    きんじろうカフェ外観(報徳会館提供)
  • きんじろうカフェ外観(報徳会館提供)
    きんじろうカフェ外観(報徳会館提供)
  • 二宮金次郎像
  • きんじろうスマホスタンド(報徳会館提供)
  • きんじろうスマホスタンド(報徳会館提供)
  • きんじろうカフェ外観(報徳会館提供)
  • きんじろうカフェ外観(報徳会館提供)

「金次郎を身近に感じて頂けるグッズやオリジナル商品などを販売」

   「きんじろうスマホスタンド」は、背負っている薪の部分がスタンドになっており、スマホを立て掛けて使うことができる。雑貨とエクステリア商品を扱うセトクラフト社が企画・販売している。

   報徳二宮神社公式サイトによると、二宮金次郎は1787年(天明7年)に相模国栢山村(今の小田原市栢山)の豊かな農家に生まれたものの、川の氾濫により田畑が流され家は没落し、兄弟ばらばらに親戚に家に預けられた。「朝暗いうちから夜遅くまで汗と泥にまみれて一生懸命働き、その間余裕ができればわずかな時間も無駄にせず勉強をして、先人の教えを理解しようと」努力し、一家を再興した。それだけでなく、「自分の体験をもとにして大名旗本等の財政再建と領民救済、北関東から東北にかける各藩の農村総合的復興事業(仕法)を行い素晴らしい成果をあげました」といい、600以上の村の仕法を手がけた。

   報徳二宮神社はこのような功績を残した二宮金次郎を御祭神としているにもかかわらず、「きんじろうスマホスタンド」は立てかけたスマホを使用すると金次郎を拝むことができない。また、商品の金次郎は本ではなくスマホを持っている。そのため、Xではこの商品の画像が「冒涜的で好き」として拡散されると、「スマホ載せたら金次郎見えんくなるやん」「これでYouTube見るの罪悪感すごそうw」「しれっと本人も歩きスマホしてるのが芸術点高い」などと面白がる反応が寄せられた。

   この商品を販売しているのは、神社境内にある「きんじろうカフェ」だ。店舗とオンラインショップで購入ができる。運営する報徳会館の担当者は、2024年2月24日までにJ-CASTニュースの取材に応じ、きんじろうカフェについて「二宮金次郎(尊徳翁)を若い方やより多くの方に知っていただくことをコンセプトに運営をしております」と説明。「きんじろうスマホスタンド」以外にもハンカチやクリップなど、「金次郎を身近に感じて頂けるグッズやオリジナル商品などを販売しております」とし、

「スマホスタンドもその中の1つであり、ご来店やご購入をきっかけに『二宮金次郎(尊徳翁)』の功績に少しでも目を向けて頂けますと幸いです」

と呼びかけた。なお、この商品は報徳二宮神社として発売しているわけではないと説明している。

「お孫さんへのお土産などでご購入される方もいらっしゃいます」

   「きんじろうスマホスタンド」の取り扱いは6~7年前から。「数年前の展示会で見かけたことをきっかけに、お取り扱いを始めました」と明かす。

   お店での「きんじろうスマホスタンド」の評判について、「比較的人気の商品」という。

「若い方より、年配の方が購入いただく機会が多い様に見受けられます。昨今見かけなくなったきんじろう像を懐かしく、スマホスタンドという形に姿を変えて身近に感じていただける様です。お孫さんへのお土産などでご購入される方もいらっしゃいます」

   今回のXでの反響については、「それぞれの方のご意見はあるかと存じますが、歩きスマホを助長・容認する意図をもって販売はしておりませんので、その点ご配慮いただけますと幸いです」としている。

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