未経験サービスの不安と期待、将来の拡大はこれから
――ズバリ、ライドシェアは働く主婦層に広がっていくでしょうか。また、課題として何が考えられるでしょうか。
川上敬太郎さん まだ、多くの人はライドシェアの仕事に就くことへの懸念点のほうが勝っている段階であることと、主婦層が希望する職種は圧倒的に事務職が多いことなどから、主婦層の間ですぐに一気に広がるということはないように思います。
ただ、一方で主婦層の間ではスキマ時間を有効に使ってプチバイトしたいという要望もあります。ライドシェアが生活の中に浸透していく中で安全に働ける仕事だと認識され、家事などの空き時間に仕事しやすい環境が整えば、ドライバーの仕事に就いてみたいと思う人は増えていくかもしれません。
――まだ、未経験のサービスであることが、不安材料にも、期待にもつながっているわけですね。
川上敬太郎さん はい。いまは懸念点のほうに目がいきがちの状態です。体験していない人が多いため、得体の知れないものへの不安感が積み増されている面がありそうです。しかし、実際に利用する人が増え、ライドシェアがある社会に慣れてくると、不安感の積み増しは解消されていくと思います。
しかし、事故やトラブルが実際に出てくるようになると、イメージだけで懸念していたことが裏付けられることになります。ライドシェアがこれから人々の生活の中でどのように受け入れられていくかによって、その仕事に対する印象も大きく左右されることになるのではないでしょうか。
(J-CASTニュースBiz編集部 福田和郎)