「テレワークをしない理由」でよい会社・悪い会社がわかる? 「うちはそういう伝統」と言い出す会社は危ないか

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「重要なプロジェクトのメンバーだけ出社」は合理的

   Aさんによると、基本的にテレワークのメリットを理解していて、業務や部署によって使い分けている会社は、合理的な策がとれる「よい会社である」可能性があるという。

「たとえば『システム開発の仕事は基本的にテレワークでできるし、出社しないメリットもある。だけど、会社にとって特に重要なプロジェクトに携わるメンバーだけは、細かなコミュニケーションが必要なので、週3日は出社日としている』といったように、出社が必要な合理的な理由を説明できる会社は信用できると思います」

   出社を必要とする理由として納得度が高い理由に「オンボーディング」――つまり、新人が職場に慣れるサポートをするため、というものがある。

「新卒採用や経験者採用で新たに入社してくる人は、いきなりテレワークではなく、まずは職場の雰囲気に慣れ、業務に必要な研修を受けて、いざというときに気軽に頼れる人間関係を構築するために、何か月かの間は週3日出社してもらっている、といった理由は納得性が高いですよね。従業員のことをよく考える、いい会社だと思います」

   また、テレワークを導入しているが、社員が孤独感を募らすなど特有の問題や課題を解決するために「定期的に出社日を設けている」といった対策を講じている会社も、信頼できるという。

   逆に危ない会社は「出社の合理的な説明ができない、するつもりのない会社」だ。

「どんな会社にもテレワークで済む仕事があるはずなのに、『誰かテレワークにすると不公平になるから』『管理が面倒になるから』『うちの会社はそういう伝統』といった理由で全員出社させる会社は、無駄なこととわかっていても簡単に変えられない、環境に適応できない古い会社であるおそれが高いです」

   また、「せっかく会社があるんだから、みんなで出社して顔を合わせた方がいいだろ」といった、従来のやり方を疑わず新しい手法を積極的に活用したがらないトップがいる会社も、年功序列・終身雇用で仕事はのんびりしているかもしれないが、いつまで経っても給料が上がらない会社の可能性があるという。

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