生成AI、自分らしい言葉を磨くツールに
――今年度からインターンシップ(タイプ3、4)の参加が、選考の評価材料になるなど、就活の制度が変わりましたが、こうしたインターンシップに参加したほうがよいのかも含めて、今後の就活での大事なポイントを何でしょうか。
栗田貴祥さん 2025年卒の学生の皆さんを対象とした「キャリア形成支援プログラム」はインターンシップを含む、4つに類型化されました。2025年卒の学生の皆さん向けのプログラムは、夏休み期間に主に開催されましたが、3月に実施される企業もあります。
学生のみなさんは、志望の企業や業界で行われるインターンシップ等や合同企業説明会、個別企業説明会などに参加され、情報収集と合わせて、その企業や業界とご自身とのマッチング度合いを確かめていただくことをおすすめします。
また、はっきりとした志望企業がある場合は、その企業の採用ページをこまめにチェックし、エントリー方法や選考スケジュールなどを確認して、選考の準備に臨んでください。
――前年度の就活生の間で話題になったのは、チャットGPTなどの対話型生成AI(人工知能)を就職活動に使うべきかどうかです。エントリーシートの作成や、自己PRなどに活用した学生が多い一方、逆効果になるのではと迷う学生も多くいました。就活生が対話型生成AIを就職活動に使うことについては、どう思いますか。
栗田貴祥さん 学生が生成AIを就活で利用するシーンとして想定できるのは自己PR、志望動機、エントリーシートの作成などです。時間短縮という意味では学生にとって有用なものだと思いますが、生成AIはあくまでもツールの1つです。
自己PR、志望動機、エントリーシートの作成のために、「自分の考えを相手に話し、そこから返ってくる反応を元に、さらに考えを深めていく」という、いわゆる「壁打ち相手」として利用して、より自分らしい言葉になるように磨いていただければよいのかなと思います。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)