そもそもスマホと音楽の関わり方が変わった
今の若い世代が、「着うた」も使わないことに関して、原田氏は、
「音楽サブスクの誤作動か、着信音か区別がつかず不便。そして、電車で着うたが鳴ると間違えて音楽を再生してしまった人のように周囲から白い目で見られるのが嫌、という人が多い印象です」
と話す。
一方、かつて着メロ・着うたに親しんでいた世代が、今は使わなくなった理由はなんだろうか。当時こうしたサービスは、「音楽を聴くためではなく、着信音のために使用するものというイメージがあった」と原田氏。そのうえで、こう述べた。
「今は音楽を聴くために、スマホに音楽を落とします。そもそもスマホと音楽の関わり方が変わったんだと思います」
さらに、当時はサブスクではなく1曲ごとに曲を購入していた点を挙げ、
「数百円で1曲買っていたので、希少価値みたいなものがあった記憶があります。だからこそ使えるところで使い回したい。でも今はいつでも好きな時に定額制で聴き放題。曲に対する価値も薄れたかな」
と指摘した。
(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)