ウクライナのデニス・シュミハリ首相が2024年2月20日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見した。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってまもなく2年。今回の事態が第3次世界大戦に拡大したり、欧州諸国が戦争に巻き込まれたりする可能性について問われたシュミハリ氏は、「残虐行為が欧州大陸で行われる可能性がある」「ウクライナが陥落すれば次は欧州諸国だ」などと話し、こういった事態を避けるための支援継続を訴えた。
「私は欧州がウクライナを支援し続けると信じている。なぜなら...」
シュミハリ氏は2月19日に都内で開かれた「日ウクライナ経済復興推進会議」のために来日。記者会見で日本の支援に改めて感謝した上で、「日本がウクライナの経済的復旧・復興のリーダーの一員になることを確信している」などと話した。
戦争が拡大するリスクについては、
「私たち全員が、21世紀にこのような残忍な戦争と野蛮な侵略が起こると想像することさえできなかった。この戦争では、欧州大陸で残虐行為が行われる可能性がある。想像することさえ不可能だったが、起こりうる」
などと説明。これを回避するために欧州諸国による支援継続が必要だとした。
「これは、我々が世界の安全保障秩序のひずみを正し、これを守るために懸命に努力する必要があることを意味している。そして、私たち全員がこの侵略と戦うために団結し続けることだ。現在、欧州諸国すべてがウクライナを支持しており、欧州連合(EU)は財政面、軍事面、国連を含むあらゆる国際プラットフォームでの政治的支援を継続している。従って、私は欧州がウクライナを支援し続けると信じている。なぜなら、ウクライナが陥落すれば、次は欧州諸国だからだ」