決めている人わずか3割...災害時の家族との連絡方法 実は必要?高齢者にSNS、若者に公衆電話の使い方練習 専門家が解説

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普段から取り組んで 「家庭内防災訓練」のススメ

――家族と決めている災害時の連絡方法をみると、スマホ・ケータイの通話やメール、SNSがほとんどという結果です。また、個人的な話になりますが、私が住む住宅地は高齢世帯が非常に多く、スマホ操作やSNSに疎い人が大半です。

こういう高齢者たちが、災害時には家族と連絡を取り合うにはどうしたらよいのでしょうか。実践的な方法があったら教えてください。

水野一成さん 災害発生時にスマホの操作方法やSNSの利用方法を高齢者の方にお伝えするのは大変に困難と思われます。そのうえ、高齢者の方でもスマホの利活用のレベルはさまざまです。そのため、普段の利活用に合わせて、事前にご家族で話し合うことが大切と思います。

たとえば、普段は通話メインの高齢者の方で、シニア向けのケータイ電話(スマホを含む)を利用している方は、短縮ダイヤルを事前に登録しておき、発災時に活用することも有効と思います。

また、スマホを持っていて普段ある程度使っている方には、通話・メール以外に災害用伝言板(たとえば災害用キットなど)が利用できるアプリを入れておくことも有効です。

いずれにしても発災時に使えないと困りますので平時の確認、そして発災時のために紙に書き留めて、スマホケース等に入れておくこともお勧めします。

――なるほど。普段から予行練習、一種の「家族内防災訓練」を行っておく必要があるわけですね。しかし、こうした方法でも実際に震災が起こった時、通信が殺到したり、通信施設が破壊したりと、スマホなどが使えなくなる場合はどうしたらよいでしょうか。東日本大震災の時がそうで、公衆電話に多くの人が並びました。

水野一成さん 公衆電話を使うことも有効です。ただ、平時において2点、確認していただきたい。

1つ目は、公衆電話が設置している場所です。家の周りだけでなく、会社や学校の近くも確認しておきたいです。

もう1つは、若い方ですが、公衆電話の利用方法を知らない人が多くいます。特に児童・生徒さんの親御さんは一度、利用して使い方を覚えさせることをおススメします。
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