卓球の日本代表女子の完封劇が大きな話題を呼んでいる。卓球世界選手権団体戦の女子1次リーグが2024年1月18日に韓国・釜山で行われ、日本は南アフリカを3-0で破った。木原美悠(木下グループ、19)と平野美宇(木下グループ、23)がそれぞれ第1ゲームで11-0の完封勝利を飾ったことがインターネットで注目され、卓球王国・中国メディアも日本女子の完封劇に言及した。
中国メディア「世界卓球選手権でレアスコア」
日本は第1試合に木原、第2試合に平野、第3試合は早田ひな(日本生命、23)が出場した。先陣を切った木原は第1ゲームを11-0で制し、第2、第3ゲームも圧倒。続く平野も同様に第1ゲームを11-0で完封すると、第2ゲームを11-1、第3ゲームを11-1で勝利。早田も相手に付け入るスキを与えず3-0で勝利した。
試合後、インターネットなどで話題を呼んだのが木原と平野の完封劇だ。卓球界には完封勝ちを「マナー違反」とする「暗黙のルール」がある。「暗黙のルール」をめぐってはこれまでもファンやメディアの間で論争が展開されてきたが、世界選手権という大舞台で再び「暗黙のルール」に注目が集まった。
卓球王国の中国でも日本代表女子の完封劇が報じられた。「捜狐」(WEB版)は、「世界卓球選手権でレアスコア!平野美宇が11-0、11-1、11-1の猛攻で相手を完勝した」とのタイトルで記事を展開した。
「中国代表の中にも11-0の成績を収めた選手がいる」
同メディアは「女子卓球において日本チームの強さは中国に次ぐものだ。日本の主力5選手はいずれも世界のトップ選手であり、彼女らを南アフリカチームと戦わせれば結果は想像できるだろう」とし、今回の完封劇に言及した。
記事では「日本選手のほかに中国代表の中にも11-0の成績を収めた選手がいる」とし、「他国の選手にも1点も譲らない選手が多い。これは相手に対して失礼すぎるという意見もあるが、全力を尽くすことが他者への最大の敬意だと考える人もいる」との見解を示した。
日本のファンの間でも大きな話題となりX(旧ツイッター)では「情けでわざとミスして1点を献上する方が相手へのリスペクトを欠くと思うのだけど」「暗黙のルールってより、こんなのルールでも何でもないだろ」「まったく問題ない!! むしろ、1点あげるのがおかしい」「わざと点を与えられるとか屈辱では?」などと「暗黙のルール」に否定的な意見が多く見られた。