「井上選手の何がすごいかと言えば...」
井上はライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級の4階級を制覇し、バンタム級とスーパーバンタム級では4団体統一を果たした「モンスター」だ。戦績は26戦全勝(23KO)とほぼ完ぺきな数字を残している。中谷はかつて井上が保持していたWBOスーパーフライ級王座を獲得し、今回は22年12月まで保持していたWBCバンタム級王座に挑む。
金平会長は井上の強さを独自の視点で分析し、中谷の今後に言及した。
「井上選手の何がすごいかと言えばポカをしないこと。試合中に攻防を読み違えるポカをしない。何十戦もしているボクサーならば1度や2度、試合中にポカすることがあるが井上選手にはない。つまらないポカをしないというのが井上選手の強みです。それが無敗であるゆえんでもある。中谷選手は今後、ケガなどの管理同様に試合でポカをしないことが大切になる。今スターダムの軌道に乗っているので楽しみな選手です」
中谷が王者サンティアゴに勝利すれば日本男子7人目の世界3階級制覇となる。スポーツ紙の報道によると、中谷は世界3階級制覇を「通過点」と位置付けているという。