阪神のリーグ連覇をどの球団が阻止するか。2023年シーズン2位に躍進した広島、救援陣を強化した巨人が対抗馬に挙げられる中、戦力低下が懸念されて下馬評が低いのがDeNAだ。
24年1月にエースの今永昇太がポスティング・システムでカブスに移籍。球団が残留交渉を続けていることが報じられているトレバー・バウアーもメジャー復帰を希望しており、去就が決まっていない。両投手で23年シーズンは計17勝、278回2/3を投げており、この穴を他の投手たちで埋めるのは容易ではない。野手では本塁打王に2度輝いたネフタリ・ソトがロッテに移籍。近年は本塁打数を減らしていたが、相手バッテリーからすれば怖い存在だった。
常に笑顔を絶やさず、声を張り上げてナインを盛り上げる
主力選手たちが抜けて変革を迫られる中、明るいニュースがドラフト1位・度会隆輝の存在だ。常に笑顔を絶やさず、苦しいトレーニングでも声を張り上げてナインを盛り上げる。実力でも評価を高めている。24年シーズン初実戦となった2月10日に紅白戦に「1番・右翼」でスタメン出場すると、4打数3安打2打点の大活躍。右翼フェンス直撃の二塁打を放つなど打球が力強い。打ち気にはやるわけでなく、1つの四球を選ぶなど選球眼の良さも光った。
スポーツ紙記者は「登板した投手が一軍の一線級でなかったことを差し引いても、度会の鋭い打球は際立っていた。彼が1番でチャンスメーク役として機能すれば得点力が一気に上がる。チームの命運を握る存在と言っても大げさではない」と期待を込める。
レギュラーをつかみ取り、チームに新風を吹き込めるか。即戦力ルーキーの今後の活躍が楽しみだ。(中町顕吾)
2回表にタイムリーヒットを放った #度会隆輝 選手のコメント??
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) February 10, 2024
「打ったのはツーシームです。1打席目にいい形でヒットを打てて、2打席目もいいセンター返しができました。前の打席のいいところは頭に残しつつ、1打席1打席切り替えて、次以降も新しい気持ちで臨みたいと思います」… pic.twitter.com/RpdgDzm9RM