「レギュラー剥奪危機」巨人・丸佳浩 それでも他球団は「打線にいたら怖い」

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   4年ぶりのV奪回を狙う巨人。外野陣は1枠もレギュラーが確約されていない。春季キャンプから熾烈な競争が繰り広げられている中、正念場を迎えているのが34歳のベテラン・丸佳浩だ。

  • ベテラン復活はなるか(写真:AP/アフロ)
    ベテラン復活はなるか(写真:AP/アフロ)
  • ここぞという場面の勝負強さに魅力(江戸村のとくぞうさん撮影、Wikimedia Commonsより)
    ここぞという場面の勝負強さに魅力(江戸村のとくぞうさん撮影、Wikimedia Commonsより)
  • ベテラン復活はなるか(写真:AP/アフロ)
  • ここぞという場面の勝負強さに魅力(江戸村のとくぞうさん撮影、Wikimedia Commonsより)

ここぞという場面の「勝負強さ」に警戒

   昨季は121試合出場で打率.244、18本塁打、47打点と不本意な成績に。守り慣れた中堅から右翼にコンバートされたが、コンディション不良もあり打撃の状態がなかなか上向かない。94安打に終わり、広島在籍時の13年以来続いていたシーズン100安打は10年連続でストップ。規定打席にも届かなかった。復活を期す今年は阿部慎之助監督の方針で左翼に挑戦。若手成長株の秋広優人とレギュラーを争う形になっている。

   他球団の関係者は「外野は3つのポジションでそれぞれ飛んでくる打球の質が違う。丸は左翼を守れるようになれば、どこでもこなせる。中堅、右翼で起用する若手たちが思うような成績を残せなかったら、丸を中堅、右翼で起用する選択肢が考えられる。実際にスタメンにいたらどの打順でも怖いですよ。経験豊富な選手ですし、ここぞという場面で勝負強さを発揮しますから」と語る。

   1学年上の坂本勇人が遊撃から三塁にコンバートされ、かつて絶対的エースだった同学年の菅野智之が近年の不調から再起を誓って先発ローテーション入りを目指すなど、同世代の選手たちが野球人生の分岐点を迎えている。丸もこのまま終わるわけにはいかない。

   強いチームは若手だけでなく、ベテランが元気だ。プロ17年目の今年は外野のレギュラーを再奪取し、輝きを取り戻す。(中町顕吾)

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