盲目の漫談家で、ピン芸日本一決定戦「R-1ぐらんぷり2018」優勝者・濱田祐太郎さんが2024年2月14日にXで、同日放送の「水曜日のダウンタウン」(TBS系)にお笑い芸人の「インたけ」こと、インタレスティングたけしさんが出演したことをめぐって私見を語った。
「世の中に慣れてもらうことの方が大事」
インたけさんをめぐっては、22年7月6日放送の「水曜日のダウンタウン」で先輩芸人に叱られるドッキリを受け、言葉を詰まらせる様子が放送された。その後、NPO法人日本吃音協会が「吃音者に対する差別と偏見を助長する」などとしてTBSに抗議文を送る騒動に発展した。
24年2月14日の同番組で、今度はドッキリの仕掛け人として、インたけさんが再登場。スタッフとの打ち合わせで、「この喋り方で名前も覚えられたりするんで、喋り方とネタで笑ってほしい」との思いを伝える場面もみられた。
番組終盤では、ゲストの伊集院光さんが吃音協会に理解を示しつつ、吃音だという兄の「俺が出前でタンメン頼むとタンタンメンが来る」という鉄板ネタを披露。一方で、炎上回避のため聞き手が「リアクションを考えちゃう」状況があるとし、「細かいこと全部忘れて、腹抱えて笑っちゃったからアイツの勝ちだよって、理想論だけどなってほしい」とインたけさんに希望を託す。
ナイツ・塙宣之さんは「インたけもラーメン二郎でマシマシマシマシって言っちゃってすごい量増された」とエピソードを明かし、スタジオは笑いに包まれた。
放送終了後、濱田さんは伊集院さんと塙さんの話を受けてXで次のように私見を述べた。
「インたけさんは周りがいじってさらに力を発揮する芸、俺の盲目は自分で完結できる芸。どっちもちゃんとした芸。正直言うと議論するより、障害者の芸人もバラエティーにバンバン出して世の中に慣れてもらうことの方が大事だと思う」