コンビニ3社で、食品の増量キャンペーンを行っている。ローソンは2024年2月5日から「盛りすぎ!プレミアムロールケーキ」などをボリュームアップ。ミニストップは同16日から「Xフライドポテト」を1.5倍にする。鉄道駅で展開するNEWDAYSでは、「ハムチーズたまごサンド」のハムが2倍になる。
実は、コンビニにとって増量キャンペーンは、もうけを増やすチャンスだと流通ジャーナリストは指摘する。その理由を聞いた。
SNSと相性のいい大盛商品
ローソンが2月26日まで実施中の「盛りすぎチャレンジ」キャンペーン。チルド・お菓子の第1弾では、生クリームを47%増量した「盛りすぎ!プレミアムロールケーキ」や大粒のホタテの入った「盛りすぎ! 金しゃりおにぎり 柚子胡椒香る炙り帆立と切昆布」、2個のサンドイッチが3個に増える「盛りすぎ!たまごサンド」などを販売する。
ミニストップは2月16日から、先述のフライドポテトのほか、「THEプリン」を、価格はそのままで内容量を15%増量する。またNEWDAYSでは2月6~12日、ナポリタンやチョコチップパンのチョコ、あらびきポークウインナーのウインナーを20%、「手巻 ねぎとろおにぎり 茎わさび入り」を40%、それぞれ増量した。
コンビニ各社が食品を増量する背景を、消費経済アナリストの渡辺広明氏は、「SNSなどと相性のいい大盛商品は、人を集めることができる」と説明。来店して、目当ての増量品を手に入れた客に、他の商品の「ついで買い」を誘発する効果があるようで、
「お店はかなり潤っているはず」
と話した。
店舗に入荷してから短時間で品切れ
ローソンに取材した。「昨年の『盛りすぎ!チャレンジ』の実績をふまえて、対象商品の供給量を約2.5倍に増やすなど準備を進めましたが、店舗に入荷してから短時間で品切れしてしまう状況となり、お客様にご迷惑をおかけしていることをお詫びいたします」とコメント。反響はかなり大きいようだ。
渡辺氏によると、40%を超える大増量キャンペーンはファミリーマートが40周年を記念して、2021年8月からスタートしたもの。今回、ローソンがそれに追従したという。今日では、人気のキャンペーンであると説明した。